…1942年に制定された食糧管理法(食管法)は食糧の生産・流通・消費の全過程にわたって国家が介入し,一元的・統一的に管理することによって,需給と価格の調整を行う食糧管理制度(食管制度)の原型となった。通常の用語法では,食物全般を指す食料に対して,食糧は穀物を中心とした主食物を指しており,食管法では米と小麦・大麦・裸麦に加え,雑穀・イモ類・デンプン・米穀粉や小麦粉およびその加工品(パン類・めん類・もち・米飯等)が主要食糧と定められ,国家の強力な統制下に置かれた。…
※「食管制度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」