齧・噛(読み)かぶる

精選版 日本国語大辞典 「齧・噛」の意味・読み・例文・類語

かぶ・る【齧・噛】

[1] 〘他ラ四〙 ものをかんで食う。くらいつくように食べる。かじる。
霊異記(810‐824)下「犬の枯れたる骨を齧(カブル)に、飽厭(あ)く期無きが如し〈真福寺本訓釈 齧 加不留ニ〉」
[2] 〘自ラ四〙 (虫が腹の中を「かじる」と考えられたところから) 腹などが、ひどく痛む。腹が、しくしく痛む。
※虎寛本狂言・宗論(室町末‐近世初)「斯う参るからは、互に虫ばらがかぶらう共、都迄はとくと御供致う」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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