世界大百科事典(旧版)内のalunogenの言及
【アルミニウム鉱物】より
…特にイタリアのローマ北方,トルファ付近より産出したミョウバン石は硫酸アルミニウム,アルミナの原料としてその処理状態がG.アグリコラによって図示説明されている(1556)。また日本では火山・温泉地帯の硫気孔に岩石を積み,硫気の作用によりアルノーゲンalunogen Al2(SO4)3・18H2Oを発生させ,これを水に溶解精製し硫酸アルミニウム,カリミョウバンの原料とした。このアルノーゲンおよび鉄ミョウバン石halotrichite Fe2+Al2(SO4)4・22H2Oは硫酸塩類鉱物として,硫化鉄鉱物を含む粘土類の分解生成物で,温泉地帯の硫気孔周辺,たとえば箱根大涌谷,別府明礬温泉などに産出する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」