最新 地学事典 「アルノーゲン」の解説
アルノーゲン
化学組成Al2(SO4)3・17H2Oの鉱物。三斜晶系,空間群
執筆者:吉井 守正・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
化学組成Al2(SO4)3・17H2Oの鉱物。三斜晶系,空間群
執筆者:吉井 守正・松原 聰
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含水硫酸アルミニウムの鉱物。形態は多く繊維状で、その微結晶からなる皮膜や塊状集合をなす。可溶性。水に溶けて再結晶を繰り返すと、aあるいはb軸方向に伸びた柱状結晶となるが、乾燥気候地帯でしか見られない。
風化された黄鉄鉱などを含む泥岩の表面や、黄鉄鉱を含む硫化物鉱床の酸化帯に生成され、また石炭層の分解物として、あるいは比較的低温の噴気作用や温泉作用の産物として生成される。日本では神奈川県足柄下(あしがらしも)郡箱根町大涌谷(おおわくだに)で火山噴気作用の産物として産し、長野県長野市鬼無里(きなさ)では凝灰岩の表面に産する。金属鉱床の酸化帯では秋田県鹿角(かづの)市尾去沢(おさりざわ)鉱山(閉山)から報告されている。舎利塩epsomite(化学式Mg[SO4]・7H2O)、苦土毛礬(くどもうばん)pickeringite(MgAl2[SO4]4・22H2O)、石膏(せっこう)などとともに産する。
同定は繊維状の形態。非常に低い硬度。可溶性。苦土毛礬や毛礬はより繊維が長くなる。これら二種は繊維の表面がやや平滑で絹糸光沢が強い。なめるとこれらは苦いが、味で区別するには微量のものを水に溶かして比べないとわからず、純粋な試料を用意する必要がある。英名はラテン語のalumen(ミョウバン)とギリシア語のgenos(製造)を結合させたもの。
[加藤 昭 2015年12月14日]
アルノーゲン
英名 alunogen
化学式 Al2(SO4)3(H2O)12・5H2O
少量成分 Mg,Fe
結晶系 三斜
硬度 1.5~2
比重 1.79
色 無,白,灰
光沢 ガラス
条痕 無
劈開 一方向に完全
(「劈開」の項目を参照)
…特にイタリアのローマ北方,トルファ付近より産出したミョウバン石は硫酸アルミニウム,アルミナの原料としてその処理状態がG.アグリコラによって図示説明されている(1556)。また日本では火山・温泉地帯の硫気孔に岩石を積み,硫気の作用によりアルノーゲンalunogen Al2(SO4)3・18H2Oを発生させ,これを水に溶解精製し硫酸アルミニウム,カリミョウバンの原料とした。このアルノーゲンおよび鉄ミョウバン石halotrichite Fe2+Al2(SO4)4・22H2Oは硫酸塩類鉱物として,硫化鉄鉱物を含む粘土類の分解生成物で,温泉地帯の硫気孔周辺,たとえば箱根大涌谷,別府明礬温泉などに産出する。…
※「アルノーゲン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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