世界大百科事典(旧版)内のangiocardiographyの言及
【血管撮影】より
…血管撮影が施行されるのは,血管自体の病気,たとえば動脈硬化性閉塞,動脈瘤,静脈瘤,血栓症,先天奇形,外傷などの診断を目的とするほかに,脳,肝臓,腎臓のような実質性臓器の支配血管を撮影することによって,これらの臓器内の良性および悪性腫瘍の診断を行うことを目的とする場合がある。心臓の病変を診断する目的で行うときは心血管撮影angiocardiographyあるいは冠動脈撮影として,他の一般の血管撮影と区別することがあるが,方法は基本的には同一である。現在血管撮影に用いられている造影剤はベンゼン核にヨード3原子が結合したトリヨード化合物であり,これが血管内に入った状態でX線撮影を行うと,ヨード原子によるX線の吸収が大きいため造影剤の入っていない他の人体組織の中から血管のみが浮き出した形で描出される。…
※「angiocardiography」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」