世界大百科事典(旧版)内の《Bhavisattakahā》の言及
【アパブランシャ語】より
…音韻語形の変化などはプラークリット語より近代インド語に近い。アパブランシャ語はジャイナ教の宗教文学のほか文学作品にも用いられ,アパブランシャ語のみで書かれた作品としては,ハリバドラの伝説物語《ネーミナーハチャリウNemināhacariu》(1139)や,ダナパーラの叙事詩《バビサッタカハーBhavisattakahā》などが知られ,またサンスクリット劇においてプラークリット語の代りにこの語が使用されていた場合もある。【田中 於菟弥】。…
【ジャイナ教】より
…彼は諸学に通じ,すぐれた文法学者・文筆家として多くの作品を残した。俗語文学は10世紀前後にはアパブランシャ語作品が流行し,ダナパーラDhanapālaの叙事詩《バビサッタカハーBhavisattakahā》などのすぐれた作品を生んだが,その後もジャイナ教徒はサンスクリットとともに,その時代の地方語・俗語を文学作品に用いた。中世裸行派の中心となった南インドでは,タミル語やカンナダ語で多くの文学作品が作られた。…
※「《Bhavisattakahā》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」