世界大百科事典(旧版)内のBrockengespenstの言及
【グローリー】より
…太陽から来る光は平行光線であるから,影はどこまで行っても人体の大きさと変わらないのであるが,霧が間近にある時は,心理的に像の映っている距離を遠くに引き伸ばして知覚するために,その像を大変に大きく恐ろしげに感じるのである。ヨーロッパでもこの現象には早くから気付き,ハルツ山地の主峰ブロッケン山でよく見られるのでブロッケンの妖怪Brockengespenstと呼ばれている。また霧のかかった山頂などで,人工の光源を背にして自分の影を霧に映すと,光源の距離が近ければ近いほど,大きな恐ろしげな像になって見えるものである。…
※「Brockengespenst」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」