世界大百科事典(旧版)内のCartaphilusの言及
【さまよえるユダヤ人】より
…そのときキリストは〈汝,我の来たるを待て〉と答えて立ち去り,それ以後アハスエルスは故郷と安息とを失い,〈最後の審判〉の日まで地上をさまよう運命を負わされたという。また,聖アルバン修道院の年代記(13世紀初頭)によれば,ピラトの下で裁判所の門衛をつとめるカルタフィルスCartaphilusという者が,キリストを打擲(ちようちやく)したため,同じ罰を受けることになったという。彼は100年ごとに昏睡におち,30歳ほどの若者となって目ざめるという伝説も生じた。…
※「Cartaphilus」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」