世界大百科事典(旧版)内のcerealの言及
【穀物】より
…イネ,コムギ,トウモロコシなど種実を収穫することを目的として栽培される一年草または二年草の作物,およびその種実の総称。その種実はカロリーが高く,主食あるいはその代用となりうる。穀物はまた貯蔵性がよく,物理的衝撃にも強い。このため,長距離の運搬が可能で,消費される場所から離れた土地でも栽培できる。また,農作業用の機械を導入して大規模に栽培することも容易で,生産費を比較的安くすることができる。
[種類]
穀物のうち,主食とするものを主穀,その他のものを雑穀と呼ぶことがある。…
【セリアル】より
…本来はコムギ,オオムギ,エンバク,トウモロコシその他の穀物を指すが,現在ではその加工品でそのまま,あるいは簡単に調理して食べる食品をいうことが多い。オートミールやコーンフレークが代表的なもので,ほかにトウモロコシ,コムギ,米の膨焼品であるパフドコーン,パフドウィート,パフドライスなどもある。いずれもふつうビタミンとミネラルが強化されており,煮たり牛乳をかけるなどして食べる。【平野 雄一郎】…
【麦】より
…反対に麦わらをたくと7代貧乏するともいい,それだけ麦が重要だったといえよう。【飯島 吉晴】
[象徴としての麦]
米や麦を総称する英語セリアルcereal(穀物)が,ローマの古い豊穣(ほうじよう)神ケレスに由来するように,麦類を中心とした古代西洋の穀物は地霊あるいは地母神の恵みであった。したがって,麦は収穫の象徴であり,ケレスのほかにギリシアのデメテル,アルテミス,エジプトのイシスなどの持物とされた。…
※「cereal」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」