世界大百科事典(旧版)内のChalkenterosの言及
【ディデュモス】より
…サモトラケのアリスタルコスを頂点とするアレクサンドリア学派の学問研究を集大成する役割を果たした学者と目されている。《アリスタルコスの校訂》を著し,当時すでにあいまいになっていたアリスタルコスのホメロス校訂問題を明らかにしたほか,ギリシア古典作品への注釈書など4000巻にも及ぶ著作を著したと伝えられ,その博識から〈鉄の胃袋Chalkenteros〉と通称されていた。彼の著作はすべて消失したが,古典作品への古注の記事からうかがわれる限りでは,彼の本領はテキスト校訂問題をみずから検討することより,むしろ先人の業績をまとめることにあったと推定される。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」