世界大百科事典(旧版)内のcochleaの言及
【聴覚】より
…また,接近してくる餌と遠ざかる餌とをこだまの違いで区別できる。【立田 栄光】
【ヒトの聴覚】
音の感覚は,空気の振動に基づくもので,ほとんどすべての陸生動物と一部の水生動物にみられ,それぞれさまざまな聴覚器(聴覚器官)をもっているが,ヒトを含めて哺乳類は聴覚器(音受容器官)として蝸牛cochleaをもつ。蝸牛は内耳の一部をなすが,そのほかに聴覚に関係するのは,動物が水中から陸上に上がった際に獲得した中耳と,集音のための外耳である。…
【耳】より
…一方,内リンパは細胞内液に近いナトリウム・カリウムイオン濃度をもち,側頭骨内にある閉鎖した腔に入っており,蝸牛の血管条,前庭半規管では暗細胞によって分泌され,吸収は主として内リンパ囊で行われると考えられている。(1)蝸牛 蝸牛cochleaは文字どおりカタツムリの殻状をしており,ヒトでは2.7回転ほど巻いている(図3)。中心には蝸牛軸があり,蝸牛神経,内耳血管を含む。…
※「cochlea」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」