世界大百科事典(旧版)内のco-evolutionの言及
【受粉】より
…受粉に関与する昆虫にはさまざまのものがあり,古くから虫媒花と昆虫の関係についてはよく観察されている。花と昆虫が互いを制約しながら進化している例も多く,共役進化co‐evolutionの典型例としてあげられることが多い。また,花の形態が昆虫の構造と相関して進化しているとされる例も多いが,目的論的な説明に終始して客観的な証明が与えられていない場合が多い。…
【虫媒花】より
…また,花の各部分の構造が訪花昆虫の形態と関連のある場合が多く,両者の関係が指摘されることがあるが,形態学的な変形が実証的に示されたことはまだない。 花と昆虫の関係については古くからいろいろの観察があり,両者が互いに関係し合いながら進化してきたとみなされる例も多い(共進化co‐evolution)。イヌビワとイヌビワコバチの例などはその典型で,いつごろからか,この両者は離れられない関係になっており,単に虫媒花と訪花昆虫という以上に,両者が依存し合って生活している。…
【ラン(蘭)】より
…また,まとめられた少数の花粉塊を損失する危険性をなるべく減少させるため,ランの花は特定の動物(おもに昆虫)の特定の部位に花粉塊を付着させるさまざまのくふうを進化させてきた。ランの特定の種の花形と昆虫の吸蜜行動の適合性は著しいものがあり,共進化coevolutionの代表例とされていることがある。なかには昆虫の雌の形や発散するにおいを擬した花を有し,雄に交尾行動を引きおこさせ花粉塊を運搬させるほど特殊化した種類も知られている。…
※「co-evolution」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」