世界大百科事典(旧版)内のCSCWの言及
【グループウェア】より
…ワークフローシステムは電子メール技術やイントラネット,インターネット技術の浸透にともない,普及しつつある。
[CSCW]
グループウェアに関連して用いられる用語にCSCW(computer supported cooperative work)がある。グループウェアとは個々のシステムを指すのに対し,CSCWとは共同作業をコンピューターで支援する概念を意味している。…
【相互作用】より
…三宅なほみのミシンの縫い目に関する理解過程の研究では,視点の違う他人への説明活動が自己の知識の吟味を促し,理解の深まりにつながる可能性が示された。こうした研究の発展形として,個人の認知過程を電子的に記録しておき擬似他者として利用する試みや,複数のメンバー間の共同作業をネットワーク技術によって支援するコンピューター環境の研究(CSCW),さらには技術や知識の伝達・交換のためだけではなく,その創造のための協調作業を支援しようとするCSCL研究などが盛んになりつつある。人間の知性の新たな捉え方に基づいたこれらの応用研究を支えるべく,認知科学は個人だけに研究の単位を絞らないインタラクティブな認知過程の究明を目指している。…
【認知工学】より
…サッチマンLucy Suchmanを代表とするXeroxパロアルト研究所グループによる,空港の地上職における協同作業の分析,ハッチンズEdwin Hutchinsによる大型船舶やジェット機コックピット内でのナビゲーションのための協同作業分析が代表的な事例である。これらの研究は,CSCW(協同作業のコンピューター支援Computer Supported Cooperative Work)研究の一環として始まり,実際に仕事の場で用いられている人工物の使われ方を綿密に分析することから,実際に役に立つ新しい人工物あるいはそのデザイン指針を明らかにしていこうとしている。こういったアプローチは〈現場での認知Cognition in Situ〉アプローチ,あるいは〈仕事の場分析Workplace analysis〉として展開されている。…
【ヒューマンインターフェース】より
…発想支援コンピューターの知的機能の格段の向上によって,コンピューターを発想の支援に活用しようとする動きが急である。アイデアプロセッサーやKJ法のような個人的な発想の支援だけでなく,コンピューターネットワークを介しての複数人の仕事(CSCW)での発想支援まで射程においた研究開発が行われている。仮想現実協調分散システムグループウェアコンピューター人間工学マルチメディア【海保 博之】。…
※「CSCW」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」