認知工学(読み)にんちこうがく(その他表記)cognitive engineering

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「認知工学」の意味・わかりやすい解説

認知工学
にんちこうがく
cognitive engineering

人間の認知を支援する目的で,認知科学成果を利用する工学技術。1980年アメリカ合衆国のカリフォルニア大学サンディエゴ校のドナルド・A.ノーマンが提唱した。コンピュータにある特定の分野の知識などをデータベースとして記憶させておき,ユーザーが必要なとき,情報を加工して使いやすい形態で提供するシステムの設計,あるいは人間とのインターフェースをも考えた大規模システムの構築方法,コンピュータと人間との協調的な共同作業システムなどを取り扱う。コンピュータの発展とともに,その計算能力が向上し,従来人間が行なっていた思考・判断などの知的処理を支援するためのシステムを構築することが部分的には可能になった分野もある。エキスパートシステムデシジョン・サポート・システム,コンピュータ支援共同作業 CSCWなどが研究の対象となる。また,エキスパートシステムなどのような人工知能応用を目指した分野を,特に知識工学という。この呼称はエドワード・A.ファイゲンバウムが最初に使用した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本の年中行事。年末に天井や壁にたまった煤を取除き大掃除をすること。近年は正月休みに入る 12月 29日とか 30日が多いが,伝統的には 12月 13日に行なった。この日は正月を迎えるための準備を開始...

煤払いの用語解説を読む