世界大百科事典(旧版)内のdrippingの言及
【ポロック】より
…初期の作品にはシュルレアリスムやP.ピカソの影響が認められるほか,インディアン美術などアメリカの土着的要素も色濃く含んでいる。1943年にP.グッゲンハイムの〈今世紀美術画廊Art of This Century Gallery〉で初個展を開いたころよりしだいに独自の道を切り開き,40年代半ばから画布を床に敷き,缶に入った絵具を上からたらす技法(ドリッピングdripping)によって,描くという行為の直接性を探求した。以降,画面は大きく,また絵具が画面全体を覆いつくすようになり(オール・オーバーall‐overの絵画),密度がきわめて高く,ある種の抒情性にも富む絵画が生まれる。…
※「dripping」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」