世界大百科事典(旧版)内のdrypointの言及
【銅版画】より
…フランスのF.ブラックモン,メリヨン,コロー,ミレー,マネ,ドービニー,ブレズダン,ピサロ,ドガ,アメリカ生れのホイッスラー,M.カサット,オランダ人ヨンキント,スウェーデン人ソルンAnders Zorn(1860‐1920)ら枚挙にいとまがないが,画家たちがリトグラフと同じく気軽に版画制作をする時代を迎えるのである。
[その他の銅版画技法]
(1)ビュランの代りに版面に直接に鉄針で描くドライ・ポイントdry point(フランス語ではポアント・セッシュpointe sèche)は,エッチングと同じ即興的な自由があるが,修正は困難で熟練を要する。刻線の縁にできる金属のめくれ(バーburr)にたまったインキが刻線に独特のにじみの効果をつくる。…
※「drypoint」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」