世界大百科事典(旧版)内のEblaの言及
【セム語族】より
…(2)北西セム語派 古代から大国の間に挟まれて紛争の絶えないシリア・パレスティナ地方を中心舞台とするだけに,セム語族中最も複雑な分布を示し,系統的にも未解決の問題を含む。カナン語群とアラム語群に分けられ,前者の最古の資料は1974‐75年シリアのテル・マルディフで発掘された大量の楔形文字板の一部に刻まれた,前3千年紀後半のエブラ語Eblaで,その内容は今後の研究に待つ。ユーフラテス上流のマリ出土の楔形文字板に見える数百の固有名詞はアモリ語Amoriteの反映と見られ,エジプトのアマルナ出土の,カナン諸侯とエジプト王との往復書簡(前14世紀)に含まれる語注等とともに,前2千年紀のカナン語の資料とされる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」