世界大百科事典(旧版)内のEnkiduの言及
【ギルガメシュ叙事詩】より
… ギルガメシュはウルクの城主で,3分の2が神,3分の1が人間であった。はじめ暴君だったのでウルクの人びとは天神アヌにこのことを訴え,アヌの命令で粘土から野人エンキドゥEnkiduが創り出される。動物たちに交じって野原にいたエンキドゥはウルク神殿に仕える遊び女によってウルクへ連れてこられ,ここでギルガメシュと力比べをした。…
【人面獣身像】より
…メソポタミアでは超人間的な存在を具現化するために怪獣が創出され,前3千年紀後半のシュメール人の国家,初期王朝末期ごろから,人面と牡牛を組み合わせた像が円筒印章などに刻出された。これは《ギルガメシュ叙事詩》にあらわれる怪人エンキドゥEnkiduと解されている。以後,このような存在(牡牛形怪人)はアッカドを経て,アッシリア,アケメネス朝ペルシアの美術に継承された。…
※「Enkidu」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」