世界大百科事典(旧版)内のEshbaalの言及
【イスラエル王国】より
…サウルは,治世初期に王国の防衛に成功したが,やがて宗教的指導者サムエルと衝突し,すぐれた武将ダビデを追放してみずからを弱めた。サウルがフィリスティア人と戦って敗死すると,軍の長アブネルAbnerは東ヨルダンに逃れ,サウルの子エシバアルEshbaalをイスラエル王に擁立して対抗した。まもなくアブネルとエシバアルが相次いで暗殺されると,イスラエル諸部族の長老はダビデと契約を結び,彼にイスラエルの王位を提供した。…
【ダビデ】より
…サウルがギルボア山でペリシテ人と戦って敗死したことを聞くと,ダビデは南方諸部族の中心都市ヘブロンに行って,ユダ王国を建てた。サウルの軍の長アブネルAbnerは,東ヨルダンに逃げてサウルの子エシバアルEshbaalをイスラエル王として擁立したが,結局,2人とも暗殺されたため,ダビデにイスラエル王位が提供された。 こうして,前997年ころイスラエル・ユダ複合王国の王になったダビデは,エブス人のエルサレムを占領して,ヘブロンから移住した。…
※「Eshbaal」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」