世界大百科事典(旧版)内のfactionの言及
【ノンフィクション】より
…アメリカの作家T.カポーティは,実際に起きた一家4人皆殺し事件を,犯人をはじめ事件の関係者からのインタビューをもとに《冷血》(1966)に仕立て,〈ノンフィクション・ノベルnonfiction novel〉の語を定着させた。また,A.ヘーリーは自分の祖先を探し求めた作品《ルーツ》(1976)を〈ファクションfaction〉(factとfictionの合成語)と呼んだ。これらの言葉が示唆するように,フィクションとノンフィクションとの境界は明瞭ではなく,ノンフィクションは一義的で確実な意味をもつ事実をそのまま再現するものではない。…
※「faction」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」