世界大百科事典(旧版)内のFriggの言及
【アース神族】より
… アース女神も多数かぞえられる。フリッグFrigg(オーディンの妻),フレイヤ,イズンIðunn(ブラギの妻。若返りのリンゴの管理者),シブ(トールの妻。…
【オーディン】より
… 神としてのオーディンは,北欧のエッダやスカルド詩にとくに生彩をもって叙述されているが,スノッリ・ストゥルルソンの《ユングリンガサガ》では,アースガルズを支配する常勝の王,供犠(くぎ)司祭として魔術に長じ,姿を自在に変えられる歴史的存在として描かれている。エッダによれば,オーディンはボルと女巨人ベストラの子で,妻のフリッグFriggとの間にバルドルをもうけたほか,多くの女巨人との間にトールやチュール,ヘイムダルなどのアース神(アース神族)を息子としてもつ。天上のバルハラ宮殿に住み,高座フリズスキャールブに座って全世界を見はるかす。…
【シラカバ(白樺)】より
…【深津 正】
[ゲルマンの民俗]
生長の早さ,しなやかな枝,白い樹皮のためか,シラカバ(オウシュウシラカバ)は古来ゲルマン人の間で生命,生長,祝福の木とされた。このことは,女神フリッグFriggの聖樹として緑の枝が門や窓にとりつけられ,愛や喜びの印として入口に飾られたことにも表れている。また五月樹としてモミの木を圧倒していることはドイツ語のMaieという語が〈五月柱〉のほか〈シラカバの若枝〉を表すことからもわかる。…
【北欧神話】より
…そのほかに風の動きを支配し海や火を鎮める神ニョルズNjörðr,その子で豊饒と人間の幸福をつかさどる神フレイFreyr,女神フレイヤがいる。女神フリッグFrigg(金曜日Fridayの語源)はオーディンの妻で,二人の間に生まれたのが光の神バルドルである。神々のうちで最も美しく善良で賢いうえに雄弁の神である。…
※「Frigg」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」