世界大百科事典（旧版）内のgṛhapatiの言及
【家】より
…家での祭式は非常に重要であって，前4世紀ごろまでに《グリヒヤ･スートラGṛhya‐sūtra(家庭経)》がバラモンの間でつくられ，結婚式や葬式を含む家での祭式が詳しく規定された。家長はグリハメーダgṛhamedha，グリハパティgṛhapatiなどとよばれ，仏教経典と碑文ではグリハパティは富裕な商人や農民を意味し，〈居士〉と漢訳された。(2)クラは本来集団を意味する語で，ふつう家族をさし，血縁を重点におくところから，やや広い範囲の親族をさす例が多い。…
【居士仏教】より
…
［インド］
インド仏教における居士の原語はグリハパティgṛhapatiで，その原意は富裕な資産家を意味する。初期仏教の時代，マガダ国を中心に鉄の使用が盛んになり農耕器具の発達により豊かな農産物が各地へ売買されるにいたり，富裕な商工業者の資産家が出現した。…
※「gṛhapati」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」