居士仏教(読み)こじぶっきょう

精選版 日本国語大辞典「居士仏教」の解説

こじ‐ぶっきょう ‥ブッケウ【居士仏教】

〘名〙 出家しないで、在家生活を送りながら、仏教に帰依し修行する人たちので行なわれる仏教。インドでは出家の教団に対し在家の教団があって、これが大乗仏教勃興の一因といわれる。中国、日本では白蓮社の結衆や勧学会の結衆はその一例。→居士(こじ)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「居士仏教」の解説

居士仏教
こじぶっきょう

在家の仏教信者たちの間で行われる仏教。スリランカビルマ (現ミャンマー) など保守的,伝統的仏教国においては出家者による教団が力をもったのに対し,インド,中国,日本などの大乗仏教圏では,居士仏教が重要な役割を果した。

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デジタル大辞泉「居士仏教」の解説

こじ‐ぶっきょう〔‐ブツケウ〕【居士仏教】

出家しないで、在家生活をしながら修行する人たちの間で行われる仏教。

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世界大百科事典 第2版「居士仏教」の解説

こじぶっきょう【居士仏教】


[インド]
 インド仏教における居士の原語はグリハパティgṛhapatiで,その原意は富裕な資産家を意味する。初期仏教の時代,マガダ国を中心に鉄の使用が盛んになり農耕器具の発達により豊かな農産物が各地へ売買されるにいたり,富裕な商工業者の資産家が出現した。彼らは四姓(カースト)の中ではバイシャ(庶民階級)に属し,初期仏教は主として彼らの精神的支柱として熱心に信仰されるにいたった。つまり初期仏教では居士とは,熱心に信仰し修行する在家の富裕な資産家を意味した。

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