世界大百科事典(旧版)内のgarigueの言及
【テラ・ロッサ】より
…第三紀あるいは更新世の温暖期に形成された古土壌である場合が多い。地中海性気候地域のカルスト地帯に広く分布し,ガリグgarigueとよばれる矮性(わいせい)低木群系からなるきわめて貧弱な植生景観を構成し,ブドウ,オリーブの栽培地あるいはヒツジやヤギの放牧地となっている。なお炭酸塩質岩石に由来する褐色の土壌はテラ・フスカterra fuscaとして区別されている。…
【フランス】より
…雨はこの高気圧が弱まり,シベリア高気圧との間の谷間に低気圧が進んでくる秋からで,降るときは強く,溝をうがち奔流となって表土を押し流す。そのため森林は育たず,マキmaquisと呼ばれる植物群落やガリグgarigueと呼ばれる灌木のやぶなど夏の乾燥に耐える低木の疎林となり,耕地は灌漑されるものが多い。冬は一般に温暖であるが,西からやってくる低気圧が地中海上で発達すると,内陸の高気圧からローヌ河谷に向かって寒い北風が吹き込む。…
※「garigue」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」