世界大百科事典(旧版)内のHochdeutschの言及
【ドイツ語】より
…そこで16世紀以来多くの文法家たちがドイツ語の規範化に努めるが,その中でもとくに,17世紀中ごろ,ショッテルGeorg Schottelは一連のドイツ文法に関する著作において,それ以前には見られないほどに,ドイツ文法の体系化・規範化を行い,ここにドイツ語は初めて確固とした規範をもつことになった。彼は,ルターのドイツ語の基礎となるマイセン方言の優位を認めはしたが,一方で東南部ドイツ語をも考慮に入れ,ある特定の地域・方言に限定されない抽象物としての標準ドイツ語hochdeutschというものを主張したが,その考えはのちの時代に受け継がれることになった。 ショッテル以後も,ドイツ文語のより確かな規範化の努力は続けられるが,18世紀中ごろ出版されたJ.C.ゴットシェートの文法書《ドイツ文法の基礎づけ》(1748)は,ショッテルに取って代わるドイツ語の規範として各地で受け入れられ,ドイツ東南部およびスイスもこの規範に従うことになった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」