世界大百科事典(旧版)内のIakchosの言及
【ディオニュソス】より
…それはやがて,彼がデルフォイのアポロン神殿において,アポロンが神殿を留守にする冬の間を預かる神としてまつられるに至って,いくぶん鎮静された形で公的宗教の中に受け入れられた。その一方,彼はザグレウスZagreusの名の下にオルフェウス教の大神に,またイアッコスIakchosの名の下にエレウシスの大秘教の主神のひとりとなったため,冥界とのつながりが生じ,ヘレニズム期以降には彼自身の秘教が大流行した。これはかつての集団的狂乱と陶酔の祭儀とは別の,来世での幸福を願うもので,海を渡ったイタリアでも人気を保ちつづけた。…
※「Iakchos」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」