世界大百科事典(旧版)内のincenseの言及
【香水】より
…その方法は,(1)加熱して気化させる法,(2)油脂と混ぜて徐々に気化させる法,(3)水やアルコールとともに気化させる法,(4)湯に溶解し液化させる法,(5)固体状のまま使う法などである。(1)はインセンスincense(焚香(ふんこう)料)と呼ばれ,仏教の儀式や香道で用いる香,キャンドルフレグランスなどがある。香水や香料をパヒュームperfumeというが,その語源はラテン語のper‐fumum(煙を通して,煙によって)であり,インセンスがいちばん古い方法であるといえよう。…
【香料】より
…また,西南アジア,インド,東南アジアの諸民族についても考えなければならない。現代以前の香料の使用は(1)焚香料incense,(2)香辛料spices,(3)化粧料cosmeticsの三つに大別される。極端にいえば,東の中国人は沈香木をたいて妙香を知り,インド人は白檀を身体に塗抹して佳香に耽溺(たんでき)し,ヨーロッパ人は丁子の辛辣な辛さと味と焦臭に食生活を楽しんだといえよう。…
※「incense」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」