世界大百科事典(旧版)内のinitialの言及
【写本画】より
…イルミネーションillumination,ミニアチュールminiatureともいう。これには写本の本文(テキスト)の内容に即した挿絵(イラストレーション),画面の周囲などに配する抽象的文様,文章の冒頭に用いる凝った飾り頭文字(イニシャルinitial)などがある。写本画は,文字を含む比較的小さい画面をごく近接して鑑賞するところから,画面構成や色彩効果などに,大画面の絵画とは異なる特質をもつ。…
【書】より
…ギリシア書法に基礎をおくラテン書法でも,石彫碑文のモニュメンタルな大文字が中世を通じて書籍用にも用いられ,後世の大文字活字の原型をなす。しかし,これらの大文字は,題字や頭文字(イニシャルinitial)として使用されるが,多用されることはなくなる。一方,3世紀に,葦ペンに適した丸味のある筆線の美しさを備えたラテン語アンシャル体およびセミ・アンシャル体が現れ,以後500年間キリスト教世界の書籍用書体として重要な役割を果たした。…
※「initial」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」