世界大百科事典(旧版)内のJuristの言及
【ドイツ】より
…冷戦の間にも移住の希望は強く,西ドイツはこれを支持していたが,これがみたされず,やっと原則として〈帰国〉できるようになってみると,今度は〈母国〉のつごうがよくなくなっている,という苦しい状況を強いられている。【永井 清彦】
【法制史】
13世紀末ころには,法律家Jurist(法曹)という新しい社会集団がドイツに成立した。彼らは中世の封建社会に存在した〈民衆の共有財産としての法〉の担い手であった審判人Schöffeといった法名望家とは異なり,特殊専門化された外国法(ローマ・カノン法)の学識者として,それまでの〈慣習法〉〈民衆法〉と対立する新しい〈学識法〉〈法曹法〉を創造していったのである。…
【法曹】より
…フランスでは法律家(レジストlégiste)が13世紀中葉以降国王に仕えているが,同世紀末にはパリの高等法院(パルルマン)の裁判官の過半数を法律家が占め,14世紀に入ると独占するところとなった。ドイツでは法律家(ユリストJurist)という外来語が1300年ごろには定着して用いられており,ルドルフ1世以来,法律家はつねに国王の顧問会に席を占めている。15世紀には王室裁判所に姿をみせはじめ,1495年帝室裁判所の創設に際しては,裁判官の半数は法律家によって構成されねばならない(他の半数は貴族)と明確に規定された。…
※「Jurist」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」