世界大百科事典(旧版)内のKālistānの言及
【パンジャーブ】より
…またパンジャーブ州の農民の圧倒的多数がシク教徒であり,同州はインドの食糧供給基地として国民経済に大きな貢献をしているのに,中央政府の同州への投資は小さいこと,あるいはインド陸軍に占めるパンジャーブ州のシク教徒の比率も,各州からできるだけ平等に兵員を徴募するという中央政府の方針変更により低下してきたこと(1947年の33%から81年の12%へ)なども,シク教徒の不満を増大させる要因となっている。こうした不満から,パンジャーブ州を中心にシク教国家カーリスターンKālistānの建設を主張する急進派も登場してきた。しかしその登場は一見シク教とヒンドゥー教との対立という形をとりつつも,中央政府と州との対立という連邦国家インドの抱える普遍的な問題から生み出された側面を強くもっている。…
※「Kālistān」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」