世界大百科事典(旧版)内のKalhuの言及
【アッシリア美術】より
… 前1千年紀に入ると,歴代諸王が版図を逐次拡大し,美術も突如として華やかな様相を呈するようになる(後期アッシリア時代)。前9世紀の征服王アッシュールナシルパル2世Assurnasirpal II(在位,前883‐前859)は,カルフKalhu(現,ニムルド)に新都を造営し,大規模な北西宮殿を建設した。宮殿の主要な入口には,アラバスター製の人面獣身の守護像が置かれ,また玉座室を中心とする一画と中心の中庭とは,薄肉浮彫を施した多数のアラバスター製オルトスタトorthostat(画像石板)で飾られた。…
【ニムルド】より
…首都の遺跡名としても使われる。アッシリア時代の都市名はカルフKalhu,《創世記》にはニムロデの建てたカラとある。イギリスのA.H.レヤードらが19世紀半ばに王城の宮殿跡を発掘し,宮殿装飾に用いられた浮彫や人面有翼獅子像などを大英博物館で展示して,ヨーロッパ世界に大センセーションを巻き起こした。…
※「Kalhu」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」