世界大百科事典(旧版)内のlaboureurの言及
【独立自営農民】より
…これらの農民は,領主から保有している土地に対する自己の権利を強化して事実上の土地所有農民になるとともに,その土地からの生産物で家計を維持するのみならず,負担の軽減と生産力の発展とによってしだいに剰余生産物を市場で販売しうるようになり,農産物や家内工業製品(毛織物など)を販売する商品生産者になっていった。こうして封建社会の解体の中から生まれた独立自営農民は,イギリスではヨーマンyeoman,フランスではラブルールlaboureurなどと呼ばれ,彼らがさらに商品生産者として成長し,かつ貧富の両極に分解することを通じて,農村内部で資本主義が形成されていったといわれる。このように独立自営農民は資本主義形成の母体になったから,資本主義を生み出すとともに18世紀以降に解体したとされる。…
※「laboureur」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」