世界大百科事典(旧版)内のLupercaliaの言及
【鳥】より
… さらに鳥は生産,豊穣,安産と関連づけられ,春先に鳴きだし,卵を抱く姿が生命活動と生産の開始を示す象徴となった。古代ローマの豊穣祭ルペルカリア祭Lupercalia(2月15日)はとくに鳥がむつむ日として祝われた。これがバレンタイン・デー(2月14日)の起りで,この日に鳥が愛をささやき始めるといわれる。…
【バレンタイン・デー】より
…今日では英米を中心に,恋人たちがカードValentine cardや贈物をとり交わす日として知られ,日本では特に女性の方から愛をうち明けることができる日としてチョコレートを贈ることがさかんに行われている。この習俗の起源は,古代ローマの豊穣祈願祭ルペルカリアLupercaliaにあるとも,この日から鳥がつがい始めるという西欧の民間伝承にもとづくともいわれる。【山田 宏】。…
【ファウヌス】より
…神殿はティベリス川の中州にあり,2月13日にファウナリアFaunalia祭が行われた。このほか,生あるものの多産と豊饒を祈願する2月15日のルペルカリアLupercalia祭も,おそらくルペルクスLupercusの名のもとに崇拝されたファウヌスの祭式であったと考えられている。なお,彼と同一の職能をもって女性に臨む女神にファウナFaunaがあり,彼女はファウヌスの姉妹,妻または娘とされる。…
※「Lupercalia」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」