世界大百科事典(旧版)内のLykeionの言及
【ギリシア科学】より
…一般に〈運動変化(キネシス)〉とはこうした可能態から現実態への移行であり,自然はそうした運動変化の原理をみずからのうちにもつものであり,一定の目的に向かってその形相を実現すべくすすむ。このアリストテレスの考え方は,デモクリトスの原子論の機械論的自然観に対する,生物学的な生気論的自然観であり,彼はリュケイオンLykeionの学校でこうした自然観に基づく研究を広く推し進め,テオフラストスらの弟子たちを生み出していった。同じ時期に,アテナイにおけるこうした自然学とは別に発展したギリシア科学のもう一つの重要な流れは,小アジア沿岸のコス島を中心に発達したヒッポクラテスの医学である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」