世界大百科事典(旧版)内のmarkaṭa-nyāyaの言及
【猿猫論争】より
… バダガライ派は,比較的伝統に忠実で,サンスクリットで著作し,神に救済されるためには信仰とそれにもとづく実践とによって功徳を積めば,それに応じて神は恩寵を与える。ちょうど,子猿は,母猿によって運ばれ,保護されるが,しかし自分の方から母猿にしがみつかなければならぬのと同様であるといって,〈猿理論markaṭa‐nyāya〉を主張した。他方,テンガライ派は,アールワールたちの影響をより強く受け,いっそう民衆的で,多くはタミル語を使用し,人々は神に対する信仰のみによって救われると説き,プラパッティのみをすすめた。…
※「markaṭa-nyāya」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」