…水雷艇は1877年にイギリスで初めて建造されたが,それが大型化したのが駆逐艦であり,小型のまま高速化したのが魚雷艇である。第1次世界大戦のイギリスのCMB(coastal motor boat),イタリアのMAS(motoscafi antisommergibili)が初期の魚雷艇の代表的なものである。第2次大戦ではアメリカのPT(patrol boat torpedo),イギリスのMTB(motor torpedo boat),ドイツのSボート(Schnellboot)などが,魚雷2~4本,機銃2~4基を持ち,特殊な船型,軽構造の船体に軽量大馬力の高速機関を備え,40ノット前後の高速を出して,イギリス海峡や南太平洋などで活動した。…
…第1次世界大戦中,ドイツ潜水艦の攻撃に対抗するために連合国は,爆雷を主兵装とした局地用の小型艇を建造,駆潜艇と称した。イタリアのMAS(motoscafi antisommergibili)はその代表である。その後,艇を大きくし航洋性をもたせ,沿岸の対潜哨戒や船団護衛に使用するようになり,500トンを超すくらいの艇も出現した。…
※「MAS」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新