世界大百科事典(旧版)内のmethylotrophの言及
【炭酸固定】より
…その場合にはこれらを化学合成有機酸化無機栄養生物と呼び,先に述べたものを化学合成無機酸化無機栄養生物と呼ぶ。メチロトローフmethylotrophと呼ばれる一群の細菌は,メタンまたはメタノールを酸化してそのエネルギーを利用するが,酸化過程で生じる化合物ホルムアルデヒドをCO2の代りに固定する(リブロース‐5‐リン酸+ホルムアルデヒド―→D‐アラビノ‐3‐ヘクスロース‐6‐リン酸―→フルクトース‐6‐リン酸)。エネルギー獲得系とこれに共役した炭酸固定系がこのように多様な形で存在するということは,生物進化の過程で地球上の環境(酸素や酸化基質の有無など)の変化に応じてこれらの系が分化を遂げた結果であると考えられ,代謝系進化の研究に興味深い素材を提供している。…
※「methylotroph」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」