世界大百科事典(旧版)内のministerialisの言及
【ミニステリアーレ】より
…家士(かし),家人(けにん)などと訳され,国王,諸侯などの家に属する非自由人でありながら,その職務上社会的影響力を得て特別な身分を形成した者をいい,ディーンストマンDienstmannとも呼ばれる。ラテン語ではミニステリアリスministerialis。すでにフランク時代に宮廷,行政,軍事勤務に従事するpueri regis,servi ministerialesなどと呼ばれた非自由人が存在していたが,11世紀以降になると,領主の他の隷属民と区別され,その権利義務を家人法Dienstrechtとして記録される特別な身分が形成されて,軍事的・行政的な勤務に就いた。…
※「ministerialis」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」