世界大百科事典(旧版)内のoperonの言及
【RNA】より
… 原核生物の場合,機能的に関連した数個のタンパク質の遺伝子群が,DNAの上で隣接して存在し,これらが1分子のmRNAとして転写されることが多い。この遺伝子群をオペロンoperonと呼び,それを構成する各遺伝子をシストロンcistronと呼んで区別する。したがって原核生物のmRNA分子の種類数は遺伝子の数よりは少ないと考えられる。…
【遺伝情報】より
…RNA鎖は5′末端から3′末端の方向へ伸長し,DNA上の転写終結を指令する塩基配列部位で,タンパク質性の転写終結因子の介在のもとに合成を停止し,DNAより離れていく。 原核生物の場合,関連の深い数個程度の遺伝子が,ひとつづきのメッセンジャーRNA(mRNAと略記)として転写されることが多いが,この遺伝子群のことをオペロンoperonと呼び,各遺伝子をシストロンcistronと呼ぶ。オペロン単位で転写されたmRNAも,リボソーム上でのタンパク質合成の段階では,各シストロン別に翻訳される。…
【DNA】より
…(1)関連ある機能の遺伝子がいくつかDNA上に隣接して並んでおり,その情報発現は同時に起こり,1本のmRNAとして転写される。この単位をオペロンoperonという。(2)タンパク質のアミノ酸配列に対応する塩基配列より5′末端側に,その発現を調節する塩基配列がある。…
※「operon」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」