世界大百科事典(旧版)内のPaiwanicの言及
【高山族諸語】より
… 高山族諸語の下位分類についても議論が多いが,(1)アタヤル語Atayalとセデック語Sedeqは近い関係にありアタヤル語群Atayalicをなし,(2)ツォウ語Tsou,カナカナブ語Kanakanabu,サアロア語Saaroaは互いに近い関係にあってツォウ語群Tsouicをなし,(3)蘭嶼(らんしよ)のヤミ語Yamiは台湾本島の諸語よりはむしろフィリピンのバタン語群Batanicに属する,という3点については異論がない。その他の言語(早くから漢民族化して固有の習俗・言語を失ってしまった平埔(へいほ)族諸語も含めて)はすべて,従来,パイワン語群Paiwanicに属すると考えられていたが,調査・研究が進むにつれさまざまな問題が生じてきた。サイシャット語Saisiyatと平埔族諸語の一つであるパゼッヘ語Pazehは近い関係にあるのみならず,これらはアタヤル語群に属するかもしれない。…
※「Paiwanic」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」