世界大百科事典(旧版)内のpantographの言及
【集電装置】より
…両者とも構造は簡単であるが,高速域における集電性能が悪く,かつ集電電流が小さいため高速車両には不向きで,トロリーポールの場合,架線が分岐するところではその方向へ人為的に移し換える操作を必要とする。 パンタグラフpantographは,ビューゲルやトロリーポールと比較した場合,構造的には複雑になるが,ばね装置をくふうすることなどにより架線への押付け力が架線の高さが変化してもほぼ一定にすることができ,かつ高速でも架線との追従性をよくすることが可能で,集電電流も大きくとれることなどの理由により,日本ではほとんどの車両がこの方式を採用している。架線の構造の違い,集電電流,走行速度などの違いから種々の構造のパンタグラフがあるが,標準的には上枠と下枠をひし形に組み立て,それぞれがリンク機構で結ばれ,上下に動くようになっている。…
※「pantograph」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」