世界大百科事典(旧版)内のpasticheの言及
【偽作】より
…こうした例をふくめるなら,偽作はきわめて多様なケースを抱え,終局的には専門的な鑑定の問題に属するが,しかし確定的な結果を得ることは,とくに古典の作品に関しては困難である。 偽作は大別して,真正のオリジナルな作品のコピーという形で作られる場合と,ある作家の作風,様式,署名,モティーフなどを合成して,ありうべき作品,いわゆるパスティーシュpasticheとして作られる場合とがある。いずれの場合も,偽作の出現は趣味,流行,収集家の存在,流通といった諸要素と密接に関連する。…
【レプリカ】より
…これに反し,原作者によらず,他者によって行われた同一作品の制作をコピー(模写,模作)と呼ぶ。このほか,いくつかのオリジナル作品の様式,モティーフなどを混合させ同一作品に合成したパスティーシュpastiche(フランス語),オリジナル作品と見せかける偽作(贋作),オリジナル作品を別個の思想的脈絡の中で引用するパロディ,同一作者による,オリジナル作品のバリエーションを意味するバージョンversionと区別される。 レプリカの制作動機は,大別して3種ある。…
※「pastiche」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」