世界大百科事典(旧版)内のPerunの言及
【スラブ人】より
…ベーレスVelesは家畜の神であった。雷神ペルーンPerunはスラブの神々の神殿で最高位を占めていた。低位の神々には森神レーシーLeshii,水神ボジャノーイVodyanoi,水・森・空気の精ビーラVilaなどがあった。…
【スラブ神話】より
…
[神々の起源]
10世紀の東スラブに異教神のパンテオンが存在していたことを伝える数少ない記述の一つとして《原初年代記》(別名《過ぎし年月の物語》)がある。ここには雷神ペルーンPerunをはじめとして,家畜と富の神ベーレスVeles(ボーロスVolos),太陽神としてダージボグDazh’bogとホルスKhors,火の神スバローグSvarog,風の神ストリボーグStribog,女性労働の守護神モーコシMokosh’,七頭神セマールグルSemarglの名前があげられ,それらの偶像がキエフ大公ウラジーミルによってキエフの丘の上に建てられていたことが記されている。この中でストリボーグはインド・ヨーロッパ語族に起源をもつもの,ホルスはエジプトの太陽神とつながるもの,スラブに広く存在したモーコシはフィン系民族の女神にさかのぼると考えられる。…
※「Perun」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」