polyA構造(読み)ぽりえーこうぞう

世界大百科事典(旧版)内のpolyA構造の言及

【RNA】より

…新生5′末端がAである場合を例にとると,1分子のグアノシン三リン酸(GTP)が酵素の働きでmRNAの5′末端と3’G5’ppp5’A3’pの型の結合(pはリン酸を示す)を形成し,次にこのグアニン残基の7位がメチル化され,さらに隣のヌクレオチド(この場合はA)のリボースの2′の水酸基がメチル化される。(2)3′末端側には,多くのmRNA分子について,50~200個程度のアデニン塩基の連なり(poly A構造)が存在するが,これも転写後に,poly Aポリメラーゼで追加される構造であり,遺伝子DNA上には,このpoly A構造と相補的な塩基配列は存在しない。(3)さらに真核生物のmRNAが原核生物のmRNAと異なる点は,その多くが,特別な性質をもつ長い前駆体分子(heterogenous nuclear RNAと考えられている)として転写され,スプライシングの過程を経て完成することにある(詳しくは〈遺伝情報〉の項目の転写の部分を参照)。…

※「polyA構造」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android