世界大百科事典(旧版)内のprosodieの言及
【韻律】より
…言語学の上からそれぞれまったく違う系統に分類されるどの国語においても,ほとんど例外なしに,韻律は詩歌の形式的規範となっている。韻律法prosodieはいわゆる詩法art poétiqueの大半を占め,極端な場合には,韻律の規則を守りさえすればいかに内容が無味乾燥であろうと,詩として認められるというような,形式的理解が行われたこともある。近世以降,活字文化の展開とともに,詩歌は朗誦されるよりも黙読される度合いを強めてきた一方,近代に入って散文詩が出現し,韻律のもつ一方的な規則性を離脱しようとする詩人たちもふえてきたが,なおも韻律は忘れ去られたわけではなく,消滅もしていない。…
※「prosodie」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」