世界大百科事典(旧版)内のRadulaの言及
【歯】より
…動物の消化器の一部で,おもに食物のかみ切りや,かみ砕きをする硬い器官。無脊椎動物では,多毛類,ワムシ類,昆虫類などの口,ザリガニの胃,軟体動物の歯舌(しぜつ)radula,ウニのアリストテレスの提灯(ちようちん)など,さまざまな動物のさまざまな場所に歯と呼ばれるものがある。これらはキチン,ケイ酸,炭酸石灰などでできているため,食物の取りこみや消化に適した硬い質を共通してもっている。…
【葉上苔】より
…温暖で湿潤な地域に発達し,熱帯では多種に分化しているが,日本の南部でも低地の谷間などにかなり多い。葉上苔には蘚(せん)類やツノゴケ類は少なく,大部分が苔(たい)類で,特にクサリゴケ科のヒメクサリゴケ属Cololejeunea,カビゴケ属Leptolejeunea,ケビラゴケ科のケビラゴケ属Radulaなどに多い。これらの葉上苔は一般に,植物体が微小である,生殖可能になるまでの期間が短い,葉の一部が水を蓄える袋状の構造をつくる,平滑な表面に付着するための吸着器官が発達している,平面で安定しやすい円盤状の無性芽をつくるなど,葉上という特殊な環境に対する適応を遂げている。…
※「Radula」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」