世界大百科事典(旧版)内のrakhādの言及
【村】より
… むらは自給自足的で,しかも閉鎖的な生活を営んでいたわけではなく,早くから村落間には分業が発達し,各種の商品作物が遠近の都市へと出荷された。また香辛料や都市の手工業製品が移動商人(ラッカードrakhād)によってもたらされると同時に,近在の農民がロバに乗って都市まで買物に出かけていくこともまれではなかった。しかもクッターブでの初等教育を終えたむらの子弟には,都市のマドラサ(学院)で勉学を続ける道が開けていたし,カーッスも都市とむらの情報交換に重要な役割を演じていたから,経済的にも,また社会的にも都市とむらは常に密接な関係を保っていたといえる。…
※「rakhād」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」