世界大百科事典(旧版)内のRedouté,P.J.の言及
【博物学】より
…学者では長く分類学の中軸となってきた〈存在の大連鎖〉(生物界は天使からアメーバまで順列を作り一直線に並んでいるとする説)を断ち切ったG.L.C.F.D.キュビエ,アフリカの鳥類に関する図鑑を刊行したルバイヤンFrançois Levaillant(1753‐1824),西洋人で初めて生きたフウチョウを観察したレッソンRené‐Primevère Lesson(1794‐1849)ら,また美しい図鑑を制作した画工では,オードベルJean Baptiste Audebert(1759‐1800)(《ハチドリの自然史》),バラバンJacques Barraband(1768‐1809)(《オウム類》),プレートルJean Gabriel Prêtre(19世紀前半に活躍)(《フウチョウの自然史》)などがとくに傑出している。またベルギー生れの植物画工ルドゥーテPierre‐Joseph Redouté(1759‐1840)は〈花のラファエロ〉と呼ばれて世界中の人々に愛された。 これに対しイギリスはやや遅れて,19世紀半ば以後に重要な探検報告を刊行するようになる。…
【バラ(薔薇)】より
…とくにバラが好きで,マルメゾンの邸宅の庭園には約250品種のバラを集めた。ジョゼフィーヌは宮廷画家で植物画を描いていたルドゥーテPierre‐Joseph Redouté(1759‐1840)にこのマルメゾン邸のバラを描くように依頼した。ルドゥーテの《バラ図譜Les Roses》は1817年から24年にかけて刊行され,約170図が収録された。…
※「Redouté,P.J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」