世界大百科事典(旧版)内のrondallaの言及
【フィリピン】より
…【池端 雪浦】
[音楽,舞踊]
混血とキリスト教化が顕著な中心部では,ヨーロッパ音楽をそのままの形で演奏したり,スペイン的色彩を残しながらも新しいフィリピン様式と呼べる音楽と舞踊をつくりあげている。たとえば〈ロンダヤrondalla〉という合奏形態は,ギター,マンドリン,フレット付きベースを伴奏に,ユニゾン,3度平行,パート合唱による親しみやすい旋律をうたい,社交ダンス的に着飾りパターン化したステップで踊る集いの場を支えている。さらに,マレー系の伝統であった〈ろうそく踊〉(ろうそくを立てた皿を手や頭にのせる)や竹踊〈ティンクリンtingkling〉(長い竹の棒をリズミカルに打ち合わせ,踊り手は足をはさまれないように規則正しいステップでアクロバット的に踊る)などが,西洋的にアレンジされて受け継がれている。…
【ホタ】より
…しかし,その範囲内で節まわしはこまかく微妙である。ホタを演奏するロンダーリャrondallaと呼ばれる合奏団の構成はバンドゥリアbandurria,ラウードlaúd(以上いずれもフラット・マンドリンに似たプレクトラム使用の弦楽器),ギターなどにより,民族衣装をつけた男女の踊り手はカスタネットを用いる。男の踊り手が高くとび上がるのも特徴である。…
※「rondalla」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」