世界大百科事典(旧版)内のSangiranの言及
【ピテカントロプス】より
…出土層位はカブー層の下部にあたるので,古さは70万年前をややさかのぼるものと考えられる。その後1937年になって,スラカルタに近いサンギランSangiranでも,これによく似た頭蓋冠が発見され,ピテカントロプスII号としてG.H.R.vonケーニヒスワルトによって発表された。サンギランではその後も人類化石の発見が相次いで行われ,現在ではVIII号まで報告されている。…
【メガントロプス】より
…インドネシアのジャワ島で発見された洪積(更新)世前期の末葉,約100万年前のヒト科化石。人類化石の産地として知られるサンギランSangiranのプチャガン層で1939年と41年に発見された2個の下顎骨の破片が,それまでに知られていたピテカントロプスに比べて異常に大きかったため,発見者のG.vonケーニヒスワルトはこれを新属新種と考えてメガントロプス・パラエオヤワニクスM.palaeojavanicusと命名した。おとがい孔の位置で測った下顎体の高さが48mm,厚さが28mmあり,現代人の1.5ないし2倍,ほぼ大型ゴリラなみの大きさであるが,第1小臼歯が二咬頭性であるなど,歯の形態はヒト科の特徴を備えている。…
※「Sangiran」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」